【やってはいけない】がん治療費のために良かれと思っても逆効果

がん患者さんのお金の専門家、看護師FP®黒田です。

がん患者さんやご家族からご相談を受けていると、「これは良いやり方だな」と感じることもあれば、「これは逆効果、一時しのぎ」と感じることも多々あります。

お金の不安を改善していくときには「調べること」「確認すること」「手続きすること」とステップを踏んでいかないといけません。時間も要しますし、エネルギーも使います。

がん治療中の方にとってはつらいことではありますが、私はFPとして今の一時しのぎではなく、数ヶ月後、半年、1年後も患者さんとご家族が安心して暮らせる家計管理の情報をお伝えしていければと思います。

これから伝える「してはいけないこと」は長期間働くことが難しくなりそうな方が対象です。

働き続けられて、今まで通りの収入が確保できる方には該当しません。

どれも、助かる情報ではありますが、時期や背景によっては逆効果にもなることがあるため、注意が必要です。

がん治療のお金でしてはいけないこと

借金をすること

どんなに少額でも、返済が滞ると信用情報に傷がつきます。

リボ払いや回数を多くしての分割払いは多重債務となる可能性もありますので、厳禁です。

身内や知り合いから借りればという方もいましたが、返せなくなった時の関係性を見てきているので、お勧めはできません。

社会福祉協議会からの貸付は、基本的に長期治療中の方は難しいのですが、中には受けられている方もいました。
しかし、この貸付も金利は無くとも借りているものですので、いずれは返済しなければならないことに注意です。

かけている生命保険から借りる

しかし繰り返し行っている患者さんの保険内容を確認した際、生命保険としての役割を果たしていないこともありましたので、回数が続くようなら要注意です。

医療費を分割払いにする

すぐに支払えれば問題は無いのですが、支払えていない状況で次の診察など、どうするかといった問題が生じています。

では、どうすれば良いのか

今までお伝えしてきたことは、どれも患者さんやご家族を救うための情報ではありますが、収入の目途が立っていない方が利用してしまうと負債となってしまい、苦しめてしまうことになります。

苦しんだ状況でのご相談を受けることが多いFPの立場からは、「一時しのぎではなく、中長期の家計を立て直し、治療費や大事なことにまわせるお金をいち早く作っていく」ことが大事だと考えています。

このためには、収入の見通しと支出の全体像を見て、一日も早く改善策を講じていくこと。これにつきます。

体調が不安定であったり、不安でいっぱいの時には色々とお金のことを調べたり情報整理していくことは大変だと思いますが、そういう時こそお金の専門家であるFPを活用していただけらばと思います。

私、黒田は10年間の看護師の経験から痛感した「高額療養費では解決できない、がん治療中のお金の悩み」に対し、FPのお金の知識を活用して、一人でも多くの方に安心した治療生活を送っていただきたい、そんな思いで日々取り組んでいます。

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