「乳がんになり、母子家庭で作った借金を子どもに迷惑かけたくない」

がん患者さんのお金の専門家 看護師FPの黒田です。

今回、専門サポートをご利用いただいたS.Nさんより、ご感想をいただけましたので、ご本人に了承の上、サポート内容とともにご紹介します。
同じようにお悩みの方にご参考にしていただけたらと思います。

乳がんの発症で今後の治療費や生活費、カードローン返済が気になりご依頼

S.Nさん、50歳代女性。静岡県在住。
乳がんと診断され、手術とホルモン治療を行う予定。

現在は精査中。離婚し実家で両親と子ども(20歳代)と暮らしている。
仕事は介護関係、夜勤あり。

(悩みの状況)

✅ 自分がどうかなった場合、親や子どもに迷惑をかけたくない

✅ 仕事を休業し、復帰までの生活費、医療費、借金返済などの不安が毎日続いている

サポートの内容

S.Nさんは乳がんと診断を受け、治療方針がはっきりと決まっていない時期でしたので、今後の漠然とした不安を抱えていました。

まずは現在のお金の状況を詳しく確認し、今後の治療方針によってどのようにお金の流れが変わっていくのかを一緒に考えました。

手取り収入20万円のうち、家に入れるお金10万円以外はカードローンや消費者金融からの借金でした。

休職中は医師より就業不能(働くことが難しい)が認められれば、健康保険組合から傷病手当金が受け取れます。

しかし試算した結果、傷病手当金の金額では治療費と生活費でギリギリとなってしまい、借金返済は困難であることが判明しました。そこで、

● 治療費の相談方法や医療保険の請求の方法、タイミング、家族との話し合いの方法

● 借金返済については、連帯保証人※はいないことを確認したうえで相続放棄についてご説明

● これからの返済については、今後の治療生活を安心して過ごしていけるための方法

● カード払い中心から現金中心にしていく方法

などをお伝えしました。

※参考:札幌弁護士会ホームページ「保証人の責任」

S.Nさんからのご感想

母子家庭で作った借金が膨んで、どうしたら子どもや両親に迷惑かけないで済むかと考えていました。

自分の体がこうなった以上、仕事も休業しつつの復帰までの生活費、医療費などの不安になり、毎日病気や、返済の事などの事で悩んでいました。
そんな中、黒田さんの事があがっていまして相談してみようと思い連絡しました。

早く出来ることはやらないと。歩いて、やらないといけない事があるうちにと思っております。

サポートを振り返り

S.Nさん、ありがとうございました。

とても不安が強く、現段階で分かっている今後の治療方針を基に仕事や生活、そしてお金の見通しをつけながら借金返済はどうしていったら良いかのお話になりました。

がん治療中の方の借金返済の考え方は、一般的な考え方と違い、治療方針をもとに仕事やお金の見通しをつけながら考えていくため、どこに相談したら良いかと悩んでいる方も多いです。

S.Nさんのように、安心して治療生活が送れる方が一人でも多くなるよう、今後もサポートを続けていきたいと思います。

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筆者プロフィール

黒田 ちはる
黒田 ちはるがん患者さんのお金の専門家 看護師FP®
10年間の看護師経験を活かしたFPとして、がん患者さん、ご家族専門に年間およそ180件の家計相談を行っています。
治療費捻出だけでなく、安心して治療が行えるための生活費や教育費、住居費の悩み解決を得意としています。
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書籍:「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」(日経メディカル開発)