がん在宅緩和ケアを費用の面から考えるポイント

「在宅で緩和ケアを考えているけれど、お金が心配」とお考えの患者さん、ご家族に向けた内容です。

がん患者さんとご家族の家計相談をお受けしていると、緩和ケアのお話も多くなりますが、どこで緩和ケアを受けたいかという話も出てきます。

選択場所によっては、ケアの方針が変わる可能性もあります。主治医や担当看護師、ソーシャルワーカーやケアマネジャー、在宅診療医や訪問看護スタッフと一緒に、まずは今後のケアの希望を整理していきましょう。今回は、過ごす場所と費用面の視点でご説明します。

緩和ケア、過ごす場所の希望と現実

がんにおける在宅緩和ケアについて自宅で最期を迎えたい方(希望)は6割いますが、実際に最期を迎えているのは8割が病院という現状です(出典:内閣府24年度 高齢者の健康に関する意識調査

ある調査で自宅で過ごしたい理由として、『好きなものを食べ、好きなことをして過ごしたい。』が挙げられていましたが、私も病棟で勤務していた時にそれを実感していました。

入院の場合、何かあった時には安心です。家族の負担も在宅に比べると少ないです。しかし一方で、制限もありますし、生活の質(QOL)の低下があります。

病院は治療の場なので仕方の無い部分もありますが、ベッドの上で見る景色はいつも同じですし、たまに気分転換に散歩へ行く程度でした。もちろん緩和ケア病棟ではまた違った過ごし方になると思いますが…

がんの在宅緩和ケアを選択されるのはどんな患者さんか

ここ数年で在宅緩和ケアの希望も多くなってきていますが、緩和ケア病棟待ちの在宅緩和ケア選択も多くなっています。理由は希望する患者さんに対し病床数が足りていないためです。

日本の緩和ケア病棟は1990年にに診療報酬に緩和ケア病棟入院料が新設されたことにより制度化され、全国での設置が進められてきました。今では、400をこえる施設で8000床のベッドが利用できる※1ようになっていますが、圧倒的に数が足りていません※2都道府県で施設数の差もあるため、不足の度合いは地域によって異なります。

元々、病状がそれなり以上に進行していないと入院予約の面談を受け付けてもらえない現状があり、がん治療が一切終了していないと、入院予約面談の予約もできないという施設もあります。ちなみに私が勤めていた病院では、常に緩和ケア病棟が満床で、勤務する病棟の個室の半分が緩和ケアの方で、「準緩和ケア病棟」と呼んでいたほどです。

※1参考:日本ホスピス緩和ケア協会 2019年データ ※2がんによる年間の死亡者は約37万人(2017年)

治療の進歩によって、積極的な治療が可能な期間が延びていることもあり、緩和ケア中心の時期の見極めが難しくなってきていると感じています。緩和ケアについては「がんの緩和ケアはいつから?」も合わせてご覧ください。

がんの在宅緩和ケアについてよくある質問

このような背景もあり、在宅緩和ケアを検討される患者さんやご家族は増えていますが、相談の際によく聞かれる質問はこちらです。

  • 過ごす場所の選択をする時期はいつ?
  • 家で過ごす場合、費用はどのくらいかかるのか?
  • 費用が捻出できたとしても、やっぱり不安。他に考えておいた方が良いことは?
  • 介護保険申請のコツ(違法ではありません)
  • 家族が看病に専念できるためのコツ
  • 自分や家族が今からできることは?

費用面や利用できる制度の実情、お金のやりくりの質問が多いですね。

まずは在宅緩和ケアの費用面の疑問を解消することから

在宅緩和ケアの医療費に関しては健康保険が適応されます。

しかし、具体的な費用の内容や費用の捻出方法に関してはあまり情報もないため、皆さん何をどのようにしたら良いのか悩んでいるところです。病状や年齢、在宅診療体制、家族構成によって大きく変わり、参考になる情報が少ないことも不安が大きくなる原因だと考えています。

「家で過ごさせてあげたいけど、お金は、マンパワーは大丈夫か?」とお考えの患者さんやご家族の皆さん、同じように悩みを解消された方が実践した方法はこちらです。

 

「(がん患者版)在宅緩和ケアの費用捻出ガイド」(PDF、無料で送付)は、上記のような悩みが解決できるポイントをまとめたもので、私が相談の場で上記のような質問に対してお伝えしている内容です。実際にかかっている金額や費用の捻出方法、そして看病にあたる家族が知っておきたいことなど家計相談で皆さん知りたいと希望された内容が入っています。費用面だけで緩和ケアの場所を決めるというよりは、在宅緩和ケアを希望したときにどうやって資金を工面していくかを参考にしていただけたらと思います。ぜひご活用ください

在宅緩和ケアのお金の不安が無くなり、手続きがスムーズにできてご家族との時間をゆったり過ごされている方は多くいます。あなたも治療生活の不安を安心に変えましょう。

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