石川でがん患者の支援者対象お金の講座
11月9日(土)は所属するNPO法人がんと暮らしを考える会の取り組みで、今回3回目となる「石川でがんと暮らしを考える」の講師を務めました。
石川県でがん患者さんの支援に携わっている方々が23名もお集まりくださいました。金沢では、石川県がん安心生活サポートハウスはなうめで様々な患者支援を取り組んでいて、同じNPOの仲間が活動しているなど、意識の高い専門家が多数います。
このような皆さんに、FPとしてのがん患者支援の実際を80分で具体的にお話ししました。
現在、4つの病院でお受けしているがん患者さんとご家族の家計相談の中でも特に悩んだケースでしたので、一つ一つの事例に力が入りました。
どのようにアドバイスをしているのか、社会保険労務士や医療ソーシャルワーカー、看護師とどのように連携しているのかなど、相談支援者が気になる部分を赤裸々にお伝えしました。
休職中、退職を悩むケース、再発、転移、終末期と、病状や仕事の状況によりFPが必要となる場面は増えます。重いケースも多かったのですが、参加者の皆さんからはFPの関わり方がイメージしやすかったとおっしゃっていただけて良かったです。
今回はFPと税理士の2本立て講義でした。
私は主に住宅ローンや民間保険、生活設計など家計の考え方でしたが、税理士の水戸さんの講義では、医療費控除や相続、事業承継を教えていただきました。
実は水戸さんは拙著「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」の第3章の個人事業主の部分をフォローしてくださった税理士さんで、いつもがん患者さんの相談でお世話になっています。
事業承継は相談を受けていても、どのタイミングで、どういうケースが税理士に繋げた方が良いのかという部分で悩むことがあったので、大変勉強になりました。
法人の場合は顧問税理士がついている場合が多いのですが、個人事業主はそうでない場合も多く、代表である患者さんが我慢して抱え込んでしまうケースも多いので、相談員としても早期に対応していけるよう医療従事者とより連携を強くしていく必要があるなと再確認しました。
今後の相談に活かしていきたいです。
参加者の方々と情報交換もできて良かったです。
筆者プロフィール
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10年間の看護師経験を活かしたFPとして、がん患者さん、ご家族専門に年間およそ180件の家計相談を行っています。
治療費捻出だけでなく、安心して治療が行えるための生活費や教育費、住居費の悩み解決を得意としています。
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書籍:「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」(日経メディカル開発)
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