免疫チェックポイント阻害薬に関しての注意喚起
先日のノーベル賞の影響もあり、免疫チェックポイント阻害剤の話題で持ちきりです。
免疫チェックポイント阻害剤に関して色々な情報が出ています。
私の周りでも混乱している方がいますが、尋ねられた時にはこのようにお答えしています。
- 今回の賞は薬剤に関してではなく、作用機序などの発見に至った研究であること
- 免疫チェックポイント阻害剤は全てのがんには適応していないこと
- どの患者に効果がみられるかの検査などはまだ確立されていないこと
- 自己免疫疾患など、免疫チェックポイント阻害剤特有の重篤な副作用があること
- 「免疫療法」と「免疫チェックポイント阻害剤」は異なること
- 自費診療で行っている免疫療法の情報には注意
- 免疫チェックポイント阻害剤も自費診療で行っている場合は注意(同じ薬剤でも用法が異なっていたり、安全性、有効性が不確かな患者さんに投与しているケースもある)
今回は薬剤名ばかりが独り歩きしており、患者さんやご家族が様々な情報に惑わされています。
患者さんやご家族の今後を左右する大切な治療の一つでもあるため、正しい情報が広まることを願っています。
一般社団法人 全国がん患者団体連合会(全がん連)のホームページでは、信頼できる医師の監修による情報で注意喚起を行っています。
薬剤名なども詳しく記載されていますので、ぜひご覧ください。
筆者プロフィール
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10年間の看護師経験を活かしたFPとして、がん患者さん、ご家族専門に年間およそ180件の家計相談を行っています。
治療費捻出だけでなく、安心して治療が行えるための生活費や教育費、住居費の悩み解決を得意としています。
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書籍:「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」(日経メディカル開発)
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