医療従事者へ伝えたいこと(ジャパンキャンサーフォーラム相談員の感想)
8月6日(土)、7日(日)日本橋にてがん患者フォーラムジャパンキャンサーフォーラムが開催されました。
私は会員として所属しているがんと暮らしを考える会の出展ブースにてがん制度ドックのご案内とお金のミニ相談を担当しました。
がん制度ドックとは、皆さん異なる公的・民間の制度で利用できる可能性のある制度を簡単に検索できるサイトです。がん患者さんやご家族、医療従事者など興味のある方どなたでも無料でご利用できます。
こちらのサイトではあくまでも制度の検索までですので、個人的にどのように活用できるのか、など個別性のあるご質問に関しては専門家にお聞きすることをお勧めしています。専門家として例えば…
社会保険労務士:社会保険(傷病手当金や障害年金)、職場の就業規則など
ファイナンシャルプランナー:生活設計、生命保険や住宅ローン、教育費など
医療従事者へ伝えたいこと
今回たくさんの方にブースにお立ち寄りいただきました。がんサバイバーの方がほとんどでしたが、医療従事者の方にも興味を持っていただけたことは、とても嬉しかったです。
「(職場である)医療現場でこのような情報を必要としている患者さんに提供できました。」と早速ご報告いただき、現場の医療従事者による経済的な情報提供の意義について強く感じました。
がんサバイバーに一番近く接する医療従事者、特に看護師は常に全人的な視点でがんサバイバーを捉えていますので、経済面の情報が特に必要なサバイバーについても見極めることができると考えています。
がんサバイバーがどこに相談してよいかわからない、もどかしい気持ちをいち早く汲み取り、問題が表面化する前に、情報提供や必要な部署に連携していくことができるのも看護師です。
また、日頃たくさんのご相談を受けている医療ソーシャルワーカーは、より具体的な経済面の問題を対応しているかと思います。
今回の交流により、医療従事者に対しこのような活動やツールについての認知度を高めていけることで、より情報が必要なサバイバーにつなげられるのではと可能性が広がりました。
私自身、医療従事者出身のFPとして、医療従事者だからできる経済面の情報提供について今後も広めていく活動を続けていきたいと思っています。
医療従事者対象勉強会
筆者プロフィール
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10年間の看護師経験を活かしたFPとして、がん患者さん、ご家族専門に年間およそ180件の家計相談を行っています。
治療費捻出だけでなく、安心して治療が行えるための生活費や教育費、住居費の悩み解決を得意としています。
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書籍:「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」(日経メディカル開発)
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