外来での抗がん剤治療と処方薬の費用合算についてのQ&A

「高額療養費なのに、なぜこんなにかかっているのか」と感じているがん患者さんに向けた内容です。ちょっとややこしいのですが、がん患者さん専門の看護師FPが図表で分かりやすくご説明します。

がん治療では特に該当する方が多いので、手続きせずにそのままになっている患者さんはぜひ活用しましょう。

がん治療でたくさん治療費がかかっている人の悩み

「高額療養費があるのに、こんなに出費があるなんてつらい」と悩んでいる方の治療内容を伺うと、

同じ月の中で手術や初回の抗がん剤で入院した

⇒退院後外来で診察、通院化学療法、放射線療法を行う

⇒調剤薬局で副作用や体調を調整するための処方薬が出ている

というパターンが多いですが、あなたはどうですか?

 

この悩みを解決する方法が「高額療養費の世帯合算」です。

「同じ月に家族の中で医療費がかかっている人がいたら合算できますよ」とよく聞きませんか?

ちなみにこの「家族」というのは同じ健康保険のくくりなので、以下のような場合は合算が行えません。

  • 夫が国民健康保険で妻が協会けんぽ(全国健康保険協会)の場合
  • 子が会社の健康保険組合で同居の親が後期高齢者医療制度の場合など

「世帯」とついているためか家族が該当しないとあきらめてしまう方が多いのです。

しかし実は一人での合算が可能なのです。

ちょっと分かりづらいのですが、一度マスターしてしまえば、こっちのものですよ。

まずはあなたの高額療養費の区分を確認

説明の中に高額療養費の自己負担額が出てきますので、まずはあなたの高額療養費の区分を確認しましょう。

出典:厚生労働省ホームページ高額療養費

ここからはよくある質問にお答えしていく形でご説明していきますね。

がん治療費で「一人でも合算」しキャッシュバック

Q1)いくらから合算できるの?

A1)入院、外来それぞれ21,000円以上であれば同じ病院でも合算OKです。

合計額で高額療養費の自己負担限度額以上(ア~オの額)であれば申請をすることにより限度額を超えた部分のお金が戻ってきます。

また、高額療養費の自己負担限度額に達しない場合であっても、同一月内に同一世帯で21,000 円以上の自己負担が複数あるときは、これらを合算して自己負担限度額を超えた金額が支給されます。

文章だとややこしいので、こちらの図で説明しますね。

入院で7万円、その月に退院して同じ病院の外来治療と院外処方で5万円支払った場合、合計12万円となります。

80,100+(400,000-267,000)×1%=81,430円となり、120,000円-81,430=38,570円申請により返ってくるというしくみです。

計算式は難しいので、覚えなくても大丈夫です。

「今月は21,000円以上かかっているなあ」という気づきさえあれば、健康保険の担当者に確認することができます。

Q2)調剤薬局の処方代は合算可能?

A2)外来治療の際に処方された処方代は院外の処方でもセットという考えです。セットしたうえで21,000円以上であれば、入院と合算することができますよ。

例えば、高額療養費の自己負担限度額がエの 57,600円の場合
・入院で57,600円(健康保険適応の額)
・外来で15,000円
・外来の医師による処方薬で調剤薬局で8,000円

⇒この場合15,000円+8,000円=23,000円で21,000円以上となるので、入院の医療費との合算が可能となり、申請により57,600円以上の部分である23,000円が戻ってきます。

Q3)該当するとどこかが知らせてくれるのか?

A3)加入している健康保険(健康保険証に記載されています)によって変わります。

「限度額適用認定証」取得済みであったとしても、この手続きはしないとキャッシュバックされませんのでご注意ください。

・国民健康保険の方は市区町村から該当する場合通知が来ますので、高額療養費の申請をしましょう。

・協会けんぽの方は通知がありませんので、ご自身で気づいて申請しなければなりません。

・会社の組合健保の方は健保の担当者に確認しましょう。

全国健康保険協会(協会けんぽ)ホームページの健康保険高額療養費支給申請書をご覧ください。

Q4)個室の差額ベッド代もOKか?

A4)入院分の費用の中で、個室の差額ベッドや食事代は該当しません。健康保険の適応部分のみです。

高額療養費の申請の時効は2年なので、きっとまだ間に合います。

「あの時はそういえばかかっていた」という月があれば、領収証を確認してみてくださいね。

難しい場合はお気軽にご相談ください。

それでも治療費が高い、または該当しないというあなたへ

今回は、高額療養費の世帯合算について解説しました。

それでもやっぱり抗がん剤の治療費は高いですよね。

ひと月という制限があるため、該当しない場合もあるでしょう。

そういった場合は今後、治療費を含めた費用面をどうしていくかが気になるところです。
費用面のやりくりの仕方はこちらをご覧になるとわかりますよ。(⇒お金の面で安心して治療を続ける方法とは?

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相談担当者:黒田 ちはる

10年間の看護師経験を持ち、現在も3つのがん診療連携拠点病院での家計相談員を務める、がん患者さん専門のFP(ファイナンシャル・プランナー)

制度だけでは解決の難しい患者さん個人の家計の悩みのサポートに専念するため一念発起し、2016年に看護師からFPに転身。

これまで千葉を中心に、悩みを抱える全国のがん患者さん、ご家族約250人のお金の相談を担当。

著書:「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」(日経メディカル開発)
全国で講演やテレビのコメンテーターも行っている。

特定の金融機関に属さない独立系のファイナンシャルプランナー(FP)です。
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