【講演】国立国際医療センター病院 市民公開講座「がんを抱えながら働き続けるために」
がん患者さん、ご家族、サポートされている方々を対象とした市民公開講座「がんを抱えながら働き続けるために」が12月16日に国立国際医療センター病院にて開催されました。
NPO法人がんと暮らしを考える会のメンバーとして、社会保険労務士の近藤明美さんとともに講演と個別相談会に参加しました。
私はファイナンシャルプランナーとして、がん治療中の家計の考え方、具体的な家計やりくりの方法として住宅ローン・教育費・保険・医療費控除の説明と、活用できる可能性のある制度の見つけ方のシミュレーションを行いました。
ポイントとして何度もお伝えした「治療スケジュールの見通し」についてはがんは特に難しい面があります。しかし見通しをつけることが難しいからこそ、医療従事者やFPや社会保険労務士といった専門家と一緒に考えていくことが大切だと考えています。
質問にもあった「どこに行けば相談が受けられるのか…」
FPの相談員はまだまだ少ないです。全国の患者さんやご家族が気軽に家計の相談が受けられるよう、FPの相談員を増やしていくことが早急にクリアすべき課題だと思っています。
今年も研修にご参加いただいたFPの方を中心に声をかけ、一人二人と増えています。
FPの皆さんも本業があると思います。ただ、この相談は一ヶ月のうち数日近くの病院で相談対応していただけるだけでもかなり変わります。
来年度はFPの相談員を増やすことをさらに進めていく予定です。ご興味のあるFPの方はお問合せフォームよりお気軽にご連絡ください。
昨日は講演後4件のご相談をお受けしました。
お受けしていても、やっぱりどこに住んでいても気軽に相談できるしくみ作りが必要だと感じました。
筆者プロフィール
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10年間の看護師経験を活かしたFPとして、がん患者さん、ご家族専門に年間およそ180件の家計相談を行っています。
治療費捻出だけでなく、安心して治療が行えるための生活費や教育費、住居費の悩み解決を得意としています。
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書籍:「がんになったら知っておきたいお金の話 看護師FPが授ける家計、制度、就労の知恵」(日経メディカル開発)
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