先日のがん患者が入れるがん保険・医療保険セミナー(講師 竹下さくら氏)を聴講した感想も踏まえた私の考えを述べたいと思います。

聴講し、健康な方よりさらに現実的な生活設計と保険に対する気持ちを尊重した上でのアドバイスが必要だと感じました。

治療中~治療後の生活設計(ライフプラン)を考えた上での保険加入を検討する。

体調の変化や治療内容により、収入が減る方が多いので、現在の生活でいくらまで毎月保険料を払えるのかをまず確認することが大切です。保険に加入することにとらわれ過ぎて生活費を圧迫しては本末転倒となることもあり得ます。

確認しておくべき理由としては、ここを把握しておかないと、がんサバイバーの「もしかしたらがんでも入れるかも。」という希望を打ち砕く結果になりかねないためです。私もここは特に気をつけている部分であり、商品説明の前に必ず確認しています。

 

告知項目とサバイバーのニーズに合う保険の種類を押さえておく。

がん罹患後に加入できる引受基準緩和型医療保険の数は、20社以上(がん保険は3種類)あり、それぞれ告知項目、内容も異なります。告知内容が緩ければそれだけ保険料も高くなる可能性もありますので大手に限らず保険会社、商品の視野を広げることが必要だということを学びました。

がんサバイバーが告知項目を自分で照らし合わせながら自分に合った保険を探すことはとても大変です。

年齢や現在の治療内容、そして進行度に沿った保険をいくつかピックアップでき、がんサバイバーの負担を軽減できる選択のサポートを行えることが、FPの役割として大きいのではないかと考えています。

 

看護師FPとしての考え

がんに罹患した後の心境の変化として、受容の段階や後悔、怒り、孤独、葛藤があり、保険に関しては「どうして入っておかなかったのか…」と思われている方も少なくはありません。

実際、今までにお会いしたがんサバイバーの中に、そう感じていらっしゃる方は多いです。

加入されていたとしても、思っていたより給付額が少なかったため、今後の見直しをしようかと悩んでいる方も多いです。

また、お金や保険(終身保険なども含め)は、経済的なものだけでなく、「お守り」「家族に残してあげられる形として」「安心」と人それぞれの思いが込められている場合があります。

この思いは治療生活に大きな影響を及ぼします。患者さんを支える家族にとっても同様です。

お金や保険のあり方というのは、生活するうえでの金銭的な面だけでなく、患者ー家族への思いの伝え方として見える形の方法の一つではないかと考えています。

思いの伝え方の一つとして上手に活用できるよう、サポートしていけたらと思っています。

がんサバイバーの経済面での不安解消が身体的・精神的な負担の軽減につながるよう、まずはこの思いを受け止め、共有していくことが、今後の生活設計(ライフプラン)や保険の検討などにつながっていくと思いますので、私はがんサバイバーの思いを大切に今後も相談業務を行っていきたいと考えています。

がんサバイバー(がん経験者やご家族)のご相談内容とは…

がん治療中に住宅ローンが払えない!3つの準備で負担軽減