【がん患者相談の現場より】がんで利用できる障害年金、傷病手当金の注意喚起

昨日は10月開催の千葉のがん患者支援チャリティイベント「スマイル・キャンサーウォークちば」の実行委員会でした。今年で事務局長2年目となりますが、実行委員会が円滑に進むための準備だけでも丸一日かかりますし、会場図作成のために何回足を運んだことか。嬉しいことに8月4日(日)のプレイベントは参加者も増えてきているので、仕事とのバランスを取りながらあと3ヶ月頑張っていきたいと思います。

これから記載する内容は、がん患者さんの相談対応する立場としての個人の意見になります。気持ちを持って勉強しているサバイバーの方や様々な支援に携わっている業種の中には、もしかしたら気分を害する内容になるかもしれませんが、ご了承ください。

所属するNPO法人がんと暮らしを考える会では、今年から患者さん向け無料講座「がん制度大学」が始まりました。毎回患者さん、ご家族を中心にご参加いただけていますが、あくまで自身や家族のために活かしてほしい知識の習得の場となっています。このようながんサバイバー向けの制度やお金に関する勉強会は今後も増えていくと思いますが、自身の制度の選択に活用というのと、アドバイスを行うというのは全くの別物だということを伝えたいと思います。

なぜこんなことを伝えるのかというと、責任が取れないのであれば制度の選択に関しては他人にアドバイスしない方が良いためです。最近は自身、家族の経験を活かして同じサバイバーの仲間のアドバイスを行ってあげたい、ブログやSNSなどで情報提供したいという方が増えてきています。

経験者だけではありません。制度の認知度が高まるにつれ、アドバイスする方の境界線があいまいになってきているなと感じています。情報提供の場が増えること自体はとても良いことです。ただこれって実はとても怖いことだと感じています。自身の制度の選択に必要な情報と、アドバイスを行う上での情報量というのは異なるからです。

障害年金、傷病手当金、雇用保険の失業給付、年金の繰上げ受給など、がんになった時に利用できる制度は個人差が大きいです。がんの場合は症状が固定しにくいので判断が難しいし、加入していた制度も個人差があります。

そこに職場の制度や制度の改正など絡んでくると、過去の情報ではうまく選択できないケースがあるからです。複雑な状況が要件に該当するのかなど、アドバイスを行う上での情報量や専門性というのは専門的知識や経験によるものが大きいと思います。一度選択し、利用開始となった制度を変更することや、審査が通らなかったことを覆すことは基本的に難しいです。

やっぱり違っていたと後悔している方も見てきている立場としては、悲しい結果にならないよう、少しでも引っかかったり、気になる方は制度の専門家である社会保険労務士に確認していただけると、より良い選択につながると思います。

こんなに偉そうに語っていますが、私は社会保険労務士でないことは皆さんご存知ですよね。私はFPとしての専門分野の中で家計に関する大事なアドバイスを行っています。

FPの専門外である就業規則からの働き方のアドバイスや障害年金、傷病手当金のなかでも専門性の高いアドバイスに関しては「がん患者さんの相談に慣れている、信頼できる社会保険労務士」と連携しながら患者さんやご家族のサポートを続けています。

申請には時間がかかるし、収入源ともなる大切な制度です。利用できなかった時の悲しさも大きいので、良かれと思ってのアドバイスや経験談を出すことの怖さ、責任の重さというのが早く広まると良いなと感じています。責任を持ってアドバイスしてもらえる専門家につなげていけることも、大きながん患者支援です。

情報提供をする際には様々な選択肢があるところまでに留め、選択の決定打となるアドバイスを避けたり、あくまでも1事例であり、他の事例に該当するのかは別であるということを伝えることが大切だと思っています。

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