「看護師の経験があるから、がん患者さんの家計相談に対応できるのでは?」と聞かれることが多いです。

昨日のFP研修では全国から30名近くのFPの方々が集まりました。参加者のFPのバックグラウンドも、医療従事者、がんサバイバー、家族が経験者、保険会社、FP事務所、専業主婦と様々でした。

私含めきっかけは何であれ、がん患者さんのお金の悩みに関してFPとして支援していきたいという思いは皆さん一緒です。皆さん異なるこの「きっかけ」を今後は相談の場ではどう活かしていくかです。昨日の研修の冒頭でここの部分についての考えを述べました。

現状の対応

あくまで自身の考えですが、病院ではなく個人で相談を受ける時には看護師の経験があると伝えます(申し込みの時点で皆さんご存じですが)。

しかし、病院でお受けする時には看護師とは伝えていません。理由は「50分という限られた時間でFP相談を深く行えるため」です。

看護師の経験は安心感にも繋がりますが、病院で相談を行う意義とは何かと考えたときに、悩んでいる患者さんはFPとしてのお金のアドバイスを得たくて来ているので、そこで看護師の意見が出てしまうことはFPのアドバイスが100%伝えられなくなることにも繋がるからです。

生活、仕事、家計の状況をより多く聞き出し、行えることを整理していくには50分では足りないこともしばしばです。

看護師と伝えなくても、つらさを共感できることは同じです。
それよりも限られた時間のなかでの解決したい優先順位が必要なのが病院での相談だと考えています。

看護師って安心にも繋がりますが、患者さん側からするとお金のことよりも治療や身体、医師との関係など色々聞きたくなってしまいます。立場が変わりますが、サバイバーの方やご家族が経験者の方も同じことが言えると思います。なぜ相談者がピアカウンセラーや患者会ではなくFPの相談を受けに来たのかだということです。

大切なのは限られた相談時間が不消化に終わらないこと

何を話して良いか不安が強い患者さんに対しては、FPとは違う面を伝えることで安心感となることも多いと思いますので、あくまでもケースバイケースだと思います。

大切なのは相談が始まる時点で50分後の相談の目標を相談員・相談者が共通認識でき、不消化な部分が少なければ良いなという考えです。

「気持ちはスッキリしたけど、お金のことって何からすれば良いんだっけ?」となってしまっては相談の意味がないからです。

病院ではなく、個人で受けている相談でしたら時間も調整可能ですし、感覚的にいうと入院中の受け持ち看護師です。ずっと継続的に関わっていく気持ちですので、全面に看護師FPを出しています。

 

今回はNPO法人がんと暮らしを考える会に所属している3人が講師でした。講師の岡本英夫さん、黒田尚子さんのFP対象の研修は初めて拝聴し、考えの幅が広がりました。がん患者支援におけるFPとしての考えを今後も深めていけたらと思っています。

私はがん罹患後のがん罹患後の家計の見直し基礎講座での「ライフプラン再構築アドバイス」を担当しました。