前回の「障害年金申請について」の続きです。

4. 障害者手帳と混同しやすい点

障害者手帳は福祉サービスです。交通機関の運賃割引や税の優遇、医療費の助成などです。1~7級まであります。診断書は認定医のみ書けます。

障害年金は年金制度なので、月々もらえるお金です。1~3級です。診断書はどの医師でも書けます。

この2つの制度、等級は連動していません

  • 例えば、喉頭部がんの患者さんで喉頭部摘出により声を出すことができなくなった場合…

→障害者手帳3級  障害年金2級

  • 肺がんの患者さんで呼吸機能が低下し、在宅酸素療法を行う場合…

→障害者手帳3~4級  障害年金3級

両方とも障害とつくので、抵抗のある患者さんも多いですが、制度やサービスを活用する手段として捉えていただけたらと思っています。障害者手帳を取得することで、障害者手帳枠の求人で無理をしない就労を探すことも可能です。

5. 介護保険の活用

頭の片隅でもよいので周りの方に必要な時に活用できる制度として知っておいて欲しい一つです。

がん患者さんも40歳以上ですと利用できる場合があります。

末期がんとご本人に説明されている場合です。これはただの基準で余命よりも長く生存していても返却しなければいけないという決まりはありません。

最期を自宅で過ごしたいと考える方にとって、この制度が活用できるかどうかで在宅療養の費用がかなり変わってきます。

余命と聞くと辛いから聞きたくないとおっしゃる方も多いですが、残された時間をだれと、どこで、どのように過ごしたいかを考えるにあたって、判断材料の一つになればと思い、最後に記載しました。