前回の国民健康保険料に続き、今回は国民年金保険料についてのお話です。健康保険料の支払いが厳しくなったとき

今回は免除申請という制度についてのお話がメインになります。年金保険料は健康保険と違い、支払っていなくてもすぐに困ることはありませんが、後々困っている患者さん・ご家族もいるという現状もあるため、ぜひ多くの方々に知っておいて欲しいと思います。

国民年金保険料は、第1号被保険者(第2号、第3号以外の方※)と呼ばれる、主に自営業者・学生・社会保険に加入していない方が支払っています。

※第2号被保険者(厚生年金に加入している主にサラリーマンや公務員)、第3号被保険者(第2号被保険者に扶養されている配偶者)

保険料はひと月16,260円(平成28年度)です。 ※日本年金機構ホームページより

国民健康保険料(個々で変わります)と合わせると、結構な額になります。がんなど長期治療中には収入が下がる一方で、治療費の分支出は上がるケースが多く、これら保険料の負担が大きいと相談者の方々はおっしゃいます。

特に年金は報道などのイメージで『老後はもらえたとしても受給額は本当に少ないし、現在支払う必要は無い。』とおっしゃる方もいますが、年金受給は老後だけではありません

 

年金の仕組みですが、老齢年金(老後に受給)、障害年金、遺族年金の3つがあります。

今回は障害年金についてお伝えしますが、障害と聞くと脳梗塞などで麻痺になったりすると受給できるというイメージが強いと思います。

 

がんでも受給できる可能性がある障害年金

私は社会保険労務士ではありませんので、実際に受給できているケースのご紹介に留まりますが、もしご自身の受給などで詳しく知りたい方は、障害年金に詳しい社会保険労務士へ確認されることをお勧めします。

  • 頭頚部がんにて喉頭部摘出により発声ができなくなった
  • 直腸がん・膀胱がんにて永久ストマ造設
  • 抗がん剤の副作用にて日常生活がままならならず、起き上がるのにも介助が必要
  • 抗がん剤の副作用でのしびれが生じたり、骨転移による下半身麻痺が生じ、車いすが必要

状況により1~3級(国民年金は1・2級のみ)は異なりますが、このような状況で障害年金を受給されている方はいらっしゃいます。

しかし、この障害年金は年金保険料が未納であったり、初診日(がんと診断された日ではなく、症状が出て医師の診察を受けた日)が確認できないと受給できない可能性があります。

 

生活費・治療費が圧迫して、年金保険料が払うことが厳しいとき

このような相談に対しては、未納を防ぐために免除の申請があることをお伝えしています。

免除の申請をすることで、障害年金受給できる資格は保持することができます。(詳しくは年金保険機構ホームページをご参照下さい)

 

参考)未納と免除の年金への反映の違い

老齢基礎年金 障害基礎年金
遺族基礎年金
(受給資格期間への算入)
受給資格期間への算入 年金額への反映
納付
全額免除
(※2)
一部納付
(※1)

(※3)
納付猶予
学生納付特例
×
未納 × × ×

日本年金機構ホームページより

 

身体の状態が落ち着いたら、老齢年金に向けて追納することも可能です。(10年間という期限はあります)

活用できる制度を、より負担の少ない状態で最大限活用していくことも、治療生活の選択の幅が広がることに繋がると考え、がん患者さん・ご家族の相談対応しています。

今後、障害年金受給についても記載していく予定です。今回は、年金保険料についてクローズアップしました。(追記:障害年金申請について

 

ご意見・ご感想・質問などございましたら、お気軽にこちらからお問い合わせ下さい。

 

こちらでも活用できる制度についてお話しています。

残2席!第3回健康とお金のワンコインセミナー