前回のがん治療中の教育費用に対する考え方①の続きになります。(前回①はこちら

2つ目のポイントは、親(がん治療中の方)の考え方です。

「できることなら、奨学金返済で子どもに負担をかけさせたくない。」という思いから、無理をして教育費を支払っているケースも見られています。

「大きな病気にならなければ、本来だったらかけてあげられるはずの教育費用だから…」と皆さんおっしゃいますが、大切なのは【どこまでかけられるのか】だと思います。

ここを強くお伝えしたい理由は、親子ともに学生生活以降の人生が続くためです。

前回もお伝えしましたが、何を勉強したいのか、どのような職業になりたいのかという子どもの希望とともに、親としては子どもの希望に対して、どこまでかけてあげられるのかの線引きの判断が必要なのではないかと感じています。

がんの治療費捻出は、保険適応であれば高額療養費の自己負担額までとなりますが、病状や治療方針によってはそれがいつまでかかるのか予想しづらいです。

相談者の中には1年で治療が終了した方もいますが、5年以上も治療を続けている方もいます。

こればっかりは治療経過によるものなので、個人個人異なるため、ここでははっきりとした金額は出せません。(相談時には概算で出しています。)

中には無理をした結果、生活が苦しくなり、借金や子どもに仕送りしてもらっているケースもみられています。線引きの判断はその時には辛いとは思いますが、親子ともに辛くない卒業後の生活を送るためにも、検討して欲しいと思います。

 

教育費について話し合うタイミングと項目

大学・専門学校などの教育費が多くかかる時期に対する、親子で話し合うタイミングとしては、進路を決める時期が良いかと思います。話し合うポイントとしては、

・何を勉強したいのか、どのような職業につきたいのか

・進路希望先の受験費用・入学費用・授業料

・自宅から通学なら交通費、自宅外なら住居費、下宿させてくれる親類の有無

・親のライフプラン(今後の治療費や働き方も含む)より教育費として出せる金額

・奨学金を借りるなら、子どもが月々返済可能かどうか(子どものライフプラン)

希望や金額は具体的に書き出しながら話し合い、将来的に可能かどうかの判断材料に活用していただけたらと思います。

 

がん治療を行っているというライフプランの中でも、教育費は大きな出費の一つであるとともに、子どもの夢や今後の人生を決定する重要な出来事でもあります。しかし、親が治療をしているということで、親子がお互いを思いやる気持ちがゆえにに思いを伝えていないケースもあります。

減らすということが重要なのではなく、親子で子どもの夢や進学の目的を共有し、思いを伝え合い調節していくことが大切なのではないかということをお伝えしたいです。